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巨大な白亜の宮殿、ではなくただの墓。王様が奥さんのためだけに造った墓だって。
2回目の訪問だとしても、入り口の門を前に足早。
観光客の騒々しい渦の中、心は無になるファーストコンタクト。
来てみて気づく、テレビで満足するのは違うなと。
遠くから美しく、近くから美しく。
白い大理石に輝く数少ない色。ルビー、サファイア、エメラルド、違和感ないのは、たぶん宝石のせい。
お墓の前を次々と流れる観光客。数えているうちにぐっすり眠れそう。
川の対岸に黒大理石で自分の墓を作ろうとした。出来ていたらたぶん歴史は変わる。
鮮やかなサリー、ピリッとスパイス色。
1周して思った事1つ、庶民には理解不能。
人気者の横に、ふと素敵なモスク。
インドの豊かさとインドの国内旅行者は揃って急上昇。
12年前に来た時は混雑と無縁の場所。人口12億人。今から12年後は恐怖だな。
昔はレストランのテーブルが大量のハエで黒になっていた。今は白いテーブルで一安心。
タージマハルを建てた王が幽閉された城。戦国時代的な夢中になれる物語。
王様と庶民、富は全く違っても、幸せと苦しみの量はたぶん似たり寄ったり。
偉大だな。遠くても変わらない存在感。
次はどこ。離れて気づくおしゃれ技。
世界中マネしてマネされ、たぶん繰り返し。
やるな、インド人。
どこの国でもどの身分でも同じ、ゆっくり流れる川辺の時間。
主はいなくなり鳩が暮らす城。フンと臭いをまき散らしても平和そのもの。
どんどん近代化する街にも、しぶとく残る景色。
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