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砂漠から都会に変わったけど、相変わらずオアシスのままの町。

古いものを捨てない勇気で世界遺産。

夢のような世界に浸っても浸っても現実の町。

真っ暗の狭くて長いらせん階段を登りきると、ビックバン。

知っているものは無し、好奇心は鋭し。

未完の塔。という名の完璧の塔。

人類の好物、高い場所があったら物見する。

世界中の雑貨があふれる時代に、掘り出し物ぞくぞく。

好きなのは、21世紀のコンクリートより16世紀のレンガかな。

町によって変わる装飾、競争が生み出す美。

数百年前から変わらない町、つまりラクダが似合う町。

人の気配なし、砂漠を車で行き交える時代のキャラバン宿。

裏道はいつだって飾らない日常。

下から見たら威圧、上から見たら優雅。攻守で変わる城壁。

展望台の眺めもいいけど、来るまでに裏部屋をぬってきた迷路道はもっといい。

歩いて周れる町は、旅人にとって最高の町。

鳥たちが舞い上がり時間を思い出すのは夕暮れの展望台。

突然現れる神聖。一瞬でシャキッ。

部屋の入り口から、1歩進むたびに驚きがループ。

少しづつ、でも確実に年を取る、遺跡と人。

日差しは強くても日陰は涼しい。オープンカフェのチャイハナで優雅な一休み。

遺跡の横の民家もまた遺跡かな。

左右の眉毛を一本につなげる美。

1日の最後は、明日を予感させる。

都会の光より気になる光。

趣のないライトアップと満月。それが旅情を増したりする。
レストランからの歌声は町を包み込む。
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