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建物も巨大、道路も巨大。やたらに歩く街はやたらに迷う。

たぶん旧版、ガイドブック頼りに来たのは街一番のにぎやか通り。

博物館を閉めた後に、あくびして背伸びする。

誰もいない巨大博物館。奥に進むほど速足になってくる。

スーパーボール並みの跳ねで、どんぐりの街路樹はあちこちからカチンカチン。

巨大なドームで繰り広げられるのは、客と店員の値引きバトル。

知らない言葉はいい音色。

人種が交差するバザールは、アジアの顔からヨーロッパの顔へと移ろいを知る博物館。

お肉を焼く煙、お腹が空いていなくても足は向く。

夕暮れ時、もうすぐ仕事が終わるかすかな高揚。

イスラム教が薄い街で、バランスをとるかのごとくモスク。

修復されたばかりのモスクは、古さをいちから作り直し。
中央アジアではなかなか聞く事ができない、礼拝を知らせるアザーン。

やんちゃな見た目、穏やかな中身、コウノトリ。

抑留日本兵が強制労働で造ったオペラ劇場。大地震の時びくともしなかった逸話は埋もれてしまう。

街並みにシルクロードなし。人々にはシルクロードあり。

人の目がないおかげ、異国で乗る観覧車はすぐ童心。

インフレの国は1番大きなお札が50円の価値しかない。1万円の両替に200枚の札束で財布は嬉しくない悲鳴。

現代社会はいろんな事に詳しくなり無知になる。いつも着ているコットンってこれか!
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