|
|

耳鳴りしそうなくらい静かな砂漠の夜。大地の鼓動をかすかに感じる夜明け。

砂漠がぱっくり割れて、天然の道がまっすぐ延びる。神話の道が生まれた因果を探す。

朝の寝ぼけた頭は、車窓に現れるファンタジーを真摯に受け流す。

周りに比べるものがない、経験で比べるものもない。世界最大級の砂丘を前に大きさを見失う。

自由奔放な姿で現れた砂の峰。その名はビックダディ。

砂丘の登りはマーチが響く。3歩進んで2歩下がり、油断するとムーンウォークする。

砂丘を作るのは風。

早起きすれば誰でも先人になれる道。

砂丘のすき間に神の遊び場。

蜃気楼が見えても見えなくても、ミネラルウォーター1本でできる気楽な冒険。

一瞬で苦しみが幸せへと変わるのが頂上。

登りは地獄。下りは天国。

抽象画。たぶんどんな人がここを描いても。

白い大地に茶色のドット模様。砂で重くなった靴を逆さにしたら、謎が解けた。

干上がった大地は一切の弾力も残さない。

10分前はあの砂の上に居た。10分後は布団から目覚めるかもな。

夢の中で見るやつ。歩いても歩いても距離が縮まらない。

数百年前に枯れた木が残る場所。数百数十年前は大樹の森かな。

今日は朝から知ってる景色が出てこない。

枯れた木、枯れた湖、枯れた大地。すべてが期間限定の美しさ。

夢じゃないよとカメラにたくさん残す。

まっ平らな大地。UFOがいたら白い光だして着陸するね。

人の居ない辺鄙な砂漠で遭遇したのは、日本人団体ツアー客。シマウマ発見するよりうれしくなる。

大地が裂けた谷の底。残っているかもしれない太古の空気で深呼吸。

ビールを片手に、旅の気分が盛り上がる時間。

当たり前のようで当たり前じゃなくて。1度たりとも同じ夕暮れなし。

三脚忘れたせいで、カメラを壁に押しつけ息を止めて撮る。それでも写るのが、世界三大星がきれいな場所。

オリオン座の中に隠れていた星、みーっけ。

上空から見ても奇妙な場所。砂漠の割れ間を走り、写真右下のもう少し下が枯れ木の場所。
|
|
|