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素敵な寺院群、幾重にも重なる山々、悠々と流れるメコン川、この町にあるのはだいたいこのくらい。
風にのってやって来るのは、ニワトリの鳴き声と子供達の笑い声。
何もない素朴な場所が心を揺らす。なぜだろう、この町がとても好きになる。
シンプルな世界が教えてくれるのは、そこら中に散らばっている幸せ。
丘の上にたたずむ小さな仏塔は、この町にちょうどいいサイズ。
色鮮やかなお供え物に、色とりどりの願いのる。
人や車が多すぎないから素朴な町になる。少なすぎないから居心地の良い町になる。
王宮は大きさではなく、美しさで誇示できる。
短いメイン通りは、旅人が喜ぶ物、好きな物をやたらと知っている。
早朝の薄暗い町を華やかにする僧の托鉢。
人々から食べ物をほどこされた僧が、それをすぐに貧しい子供達へとほどこす。困っている人を助けるいい仕組み。
境内に入ると空気が変わるのは世界共通か。
ターバン見たらインドらしい。毛皮の帽子を見たらロシアらしい。日傘を差した僧を見たらラオスらしい。
寺院の形は人々の優しさを想像させる。
手を合わせたくなるのは仏頂面より親しみやすい顔。
いまだに知らない姿を見せる。バリエーションが豊富な夕暮れ。
歩いても歩いてもナイトマーケット。
旧正月を祝う水かけ祭り。正しくは水かけバトル。町中で逃げたり追いかけたり大騒ぎ。
ピーマイラーオ(ラオス正月)のパレードは、派手な音楽も踊りもないけど夢の国。
たくさんの少数民族が住む国で、民族衣装もいろいろ。
僧にも水をかける。かなりかなり控えめなのがいい距離感。
重装備で身を固める子供たち。丸腰の旅人を狙うのはちょっとにしてね。
毎年選ばれるらしいミス・ルアンパバーン。象に乗ってご登場。
水を使いすぎて町の水道が止まる。でもそんなの気にせず次は川から補給。
水をかけあい、粉をかけあい、顔に泥を塗りあい、そこら中が戦場。
気づくと、びしょびしょになって心の底から笑ってた。
警戒したって不意にくる。ドキドキの町歩き。
勢いと冷たさで心臓がヒヤッ。でもすぐに爽快感と笑顔になれる。
1年で1番暑い時期だから濡れないと損。
宿に戻ったら全身水浸し、床はすぐに水たまり。でも楽しかったな〜。
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