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荒涼とした砂漠とダイナミックな岩山。ここは名前の通りの"月の谷"。
息を切らして山に登っても、雄大すぎて下の景色と変わらない。
くも低っ。そら近っ。
青空のおかげでギリギリ地球。
砂漠で暮らせば、そりゃ砂漠が似合う。
人が居ない、ロープに結ばれていない、そんなラクダもいるんだな。
太陽はジリジリ刺してくる。次の日陰が流れて来るまであと少し。
高いし狭いし風強いし。天然の石橋を前に出る言葉は、引き返すも勇気。
岩壁に残された太古の絵、空想だったらどうしよう。
行きは地獄、帰りは天国。それが砂丘登り。
高さは見上げるより見下ろす方が高くなる。石橋の真ん中で足ガクガク。
見た事も無い大自然を前にして、世界を見る角度が少し傾いた。
ある時は火星。ある時はエイリアンの惑星。ここの景色は大スクリーンで見ても息をのむ。
空をのんびり流れる雲。でも、地面を流れる雲はものすごい速さでやって来る。
昔はラクダが活躍、今はトヨタのランドクルーザーが活躍、昔も今も変わらない安心感。
また来てもたぶんここは何も変わらない。だとしても、また来れたらいいな。
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