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砂漠を見下ろす古代遺跡、造ったのは人だよね。

偉大な遺跡、よりはまず大自然を意識する。

今より死が近かった二千年前、お墓を巨大にしがちな時代。

便利な道具や重機を頭から消してみると、しばし固まる。

無音の砂漠で聞こえるのは風のリズム。

歴史研究家が組み立てた、お墓だったと言う部屋の想像話を聞いてみる。

何千年、何万年という時間に必要なのは敬意。

この地にたたずむシンメトリーはなんだか怪しい。

いつもホッとする、砂漠の日陰の優しい風。

この町の魅力は移動中もひっきりなしに現れる。

見た事もないものを見たときの幸福感。きっと人間の持つ能力。

サプライズは内側も。町から外れた砂漠のど真ん中のコンサートホールって!

太陽が反射する面に立つと、前後2つでジリジリ攻められる。

景色に圧倒されている自分も見れる場所。

あるようでないようで、遠くからの存在感。

遠くを走る車を使って、自然の巨大さを推測する。

岩に名前がついて人気の観光地。文句なしのエレファントロック。

隙間があったら、くぐりたくなる。

いい景色といい音楽があれば、ただのインスタントコーヒーだってうまくなる。

豊かなプランテーションを造る出稼ぎ外国人。それをソファーベットから眺める外国人はたぶん金持ち。

人も車通りもない場所でタクシーを降りる。思いつきの散歩コースはドキドキのスタート。

車が必要ない時代の道はおしゃれ。

耳元で大小にゆれる音。モスクから響く歌声は静けさを運ぶ。

誰ともすれ違わない。酷暑を歩くのは物好き観光客だけ。

昔の雰囲気を再現すればするほど唯一無二になる。

修復されたきれいな表通りから一歩中に入ると、崩れたありのままの町。そっちもあと数年できれいな裏通り。

おしゃれなレストランや土産屋が並ぶ通りで、思惑通りにまんまと浸る。

景色が消える夜の新たな景色。

店の入り口で確信、ここは世界一テンションの上がるカフェ。

岩をくぐったり、道が狭すぎてお腹をこすったり。テーブルにつくまでにひと冒険。

突然ひらけてカフェ登場。断崖絶壁に囲まれた小さな広場は、きっとアリババの盗賊の隠れ場所。

お茶している間に地殻が動いてる。来た時もこんなに狭かったっけ、真ん中にある帰り道。

何もない、それがこの町のいいところ。
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