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インドで生まれた仏教は、この地で上座部仏教へと姿を変えて東南アジアに広がっていく。
白さが際立つ場所で気づくのは、白さを保つのもまた修行。
心地良い場所だから仏教が栄えたのか、仏教が栄えたから心地良いのか。
日本の仏像はきっと地味すぎる。
今はカメラ1つで簡単に残せる時代。
大きな影がつくるのは微笑みたくさん。
土はレンガとなり仏塔となりまた土となる。
信者がレンガを1個ずつ積み上げて造る仏塔。完成まで程遠いけどいい仏塔になるな。
何をしているかわからなくても、なぜか飽きない昼下がり。
少年は照れながらニコッと笑う。あと何年か経つと誇らしさに変わるかな。
痛みに耐えながら裸足で来ると聖地への道もありがたい。
昔は身も心も清めてくれた沐浴場。今は落ちないように気をつけよ。
どの仏塔も同じに見えるけど、それぞれに個性はあるらしい。
仏塔を支える象。象を支える地球。地球を支える巨大亀。
大切にしているものが同じだと、外見の違いなんてなんでもない。
同じ時間を共有して同じ願いを祈る。こんなシンプルなことが優しさを生む理由かな。
輪廻をあらわす石刻で、来世に来た時の為に強く記憶する。もう前世で来ているかもしれないけど。
聖なる樹の下で祈る。眠くなったとしても、きっと幸せ。
情報量が多すぎる現代は、身近にある美しさをたくさん見逃している。
木陰は脈を打ち生を出す。
あてもなく歩いていると湖が現れる。そろそろ引き返すための目的地。
ただの移動が舞台になる。車内に響く大音量の音楽を聴きながら、飽きない景色を眺めながら。
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