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ジャングルの中で存在感を放つ岩。岩の上には存在感が消えかけた王宮。

1500年という時間は、大自然とも同化する時間。

見晴らし良好、セキュリティー万全。でも絶対住みたくならない、地上から登山40分。

ふと目に入った謎の物体は、いつまでも頭の中でうろうろ。

断崖絶壁の道は木から鉄へ変わる。それでも信頼できないらせん階段。

世の中ずいぶん便利になったけど、王様だけは遠い昔からそれを知っている。

歴史を創るのは現在まで存在できたものだけ。

太陽から壁画を守る布は、断崖絶壁を忘れさせる。

鏡の壁と呼ばれるやけに整った壁は、古代遺跡を忘れさせる。

怖いライオン?それともかわいいモグラ?足だけを残す像。

自然もすごいけど、人間もすごい。

昔より恐怖が減ったとしても、現代っ子にはつらい坂。

ロッククライミングするのは絶対やめておこう。

頂上に到着、と思ったら飛行石が埋まってる!

ここはパワースポットかな。登っていた時より心が元気に変わる。

どんなに偉大なものを作っても、他と同じように朽ち果てる。

雲は風の意思で流れ、風は太陽の意思で流れ。人もきっと何かの意思で動いている。

今も昔も一緒なのは、金持ちって高台に住みたがる。

空に近づいたのに大地が近くなる。下を眺める楽しみが増えたせい。

地球を独り占めしたかのような勘違い。

11年しか使われなかった王宮、そもそも絶景だって飽きるしな。

主がいなくなった王宮をいまだに守るのは、気分屋の番人。

人類が造り上げた世界中に延びる道。なかには通りたくない道だってある。
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