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今は少し面影を残すだけ。過去に都が置かれた歴史深い街。
1200年前に建てられた寺院は、地震で崩れた姿も今の美しさに含まれる。
この仏塔の美しさは、人々の優しさから作られている。
尊いものを派手にする、それがここでの文化。
尊いものを派手にしない、それが日本の文化。こんなところで鎌倉大仏に再会。
わかりやすいから庶民に広まる。伝統も新しさも必要ってことか。
前から見ても後ろから見てもブッダがにらみを利かす。悪さはできないな。
心地良い鐘の音が響く仏塔に、突然始まる騒々しいマイクの祈り。でもこっちも悪くない。
東南アジアの熱い日差し。人間だって仏様だって暑い。
ある所では狛犬と呼ばれ、ある所ではスフィンクスと呼ばれ、ある所ではシーサーと呼ばれ、世界中に広がる守り神。
新しさが残る500年前の王宮。今から500年分の古さをゆっくり身につける。
巨大な屋根の下には巨大な寝釈迦像。小さな写真の中には小さな寝釈迦像。
ジャングルに埋もれ人々に忘れられた時代を経て、今は充実したお顔。
仏陀は金、都会育ちは真っ赤。寺院の敷地を裸足で歩いていると、痛いし熱いし足裏の色変わる。
シャキッ。お寺の門は見えない線作る。
ブッダの教えに日々向き合うと、だんだん似てくるってことかな。
自分の国とこの国の違い。たくさんある気もするし、ぜんぜんない気もするし。
一瞬で過ぎ去る景色。一瞬で好きになったりするんだよな。
自分で作ったものを自分で売る。しなくなったのは、ここ最近の話。
地平線まで何にもない。大陸の国だな。
あの先の世界は一生あの先のまま。でも、たまに写真を見返すとあの先が気になったりする。
スイカ一切れを売りに来る。つまみ食いにいい商売。
市場は買い物のためでもあり井戸端会議のためでもある。
国中にあふれる金の仏塔。きっとコンビニより大切な存在。
知らない料理が幸せにしてくれる。知っているビールが幸せにしてくれる。
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