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3つのフレーバー入りアイスを食べる。町の全貌を見るにはピッタリな時間。
にぎやかにあふれる色を、脳は最大公約数で塗り直す。
あちこちに車専用の古びた地下道が走る。肝試しには困らない町。
目的地もなく、あてもなく、ただプラプラするのが目的の時間。
オープンカフェでビール1杯のひと休み。おつまみは目の前を歩く人。
テーマパークっぽい町並みは、次からはメキシコらしい町。
まるで呼吸のように。吸って吐いて吸って吐いて。
交差点があったり、車が駐車されていたり。アンダーグラウンドには激しい音が鳴り響く。
出口の明かりはリラックス効果つき。
禁じられた恋の、悲劇の物語となった小道。道幅が狭くてメタボにも悲劇の道。
明るくて気さくな住人が鮮やかな家を作る。つまりこの町って陽気な人だらけ。
曲がった事は大嫌い。直角に生きるべし。
手のひらの上でコマ送り。いつの間にか地面に落ちた影模様。
市場から生まれるたくさんの音は、1つの交響曲。
懐かしい匂いは、閉じ込められた記憶を突然解放させる。
中に入ると外の華やかさが一瞬で消える。びっくりして少し居心地が悪くなる。
町の外は何もない大地。タクシーの座席で体をくねらせ背伸びする。
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