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何もない平らな大地に現れる、標高3600mの個性的な町。

空気が薄くて深呼吸したくても、砂利道で砂が舞う車内。あまりにも過酷なバス移動から降り立ったここは天国か。

木陰に置かれたテーブルで、敵か味方かわからない野良犬とランチタイム。

物はあるけど誰もいない。店員はいるけど動きがない。独占市場で相手にもされず物見する。

砂っぽい町の教会は、内からも外からも清らかさ。

ダラダラと過ごした1日に、夕日はほんのり充足感をプラスする。

塩を作る村は、目が開けられない程のまぶしさも作っている。

安眠できるのはあと少し。

広い広い大地、一切曲げる必要なし。

みんなまず登る。"列車の墓場"と呼ばれる場所は旅人のアスレチック。

走らないボロ列車も、何ひとつない大地も、いい景色。

汽車にもあるかもアンティーク。

朽ちて錆びて美しさ。

はるかかなたに砂煙立つ。人が来る。

かげろうに消えるギリギリ手前にリャマの群れ。
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