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他の街と似ているようで全く似ていない、大都会に散らばるアラブの魅惑。

雑多な街のすき間から現れたり隠れたり、無秩序にモスクが600か所。

見逃す心配なし。この街のおもしろさは向こうから次々やってくる。

服屋の目の前で肉屋が羊をさばく。血まみれの主人は、いつでも服買える。

迷路の町でふと気づく。この場所はさっきも昨日も通っている。

文化も宗教も違うニュースだけの国。イメージを書き換えるのは気さくな人々。

"夕焼け小焼け"もモスクの歌声も、心を癒すメロディーはスピーカーから。

路地裏から古さを奪うライトアップ。

夜の真っ暗な学校、まれに美しさも含んでいる。

人懐っこい人が次々に声をかけてくる表通り。たまには口数の少ない裏道にほっとする。

歩道橋の上は脳みそのリセット場所。

交通ルールより観光客より大優先、イスラム教徒の1年に1度のお祝い日。

深夜までお祭りを祝って騒いだおかげで、時間が止まったままの昼下がり。

電車が来るまで数字の勉強時間。

にぎわう映画館で知ってる作品は1つもなし。

無造作に展示される博物館。倉庫っぽい館内で突然現れるツタンカーメンの黄金マスク。あやうく素通りする寸前。
たまにだからおもしろい、スリルある日常。
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